新しい未来社会 2020 5 16

 新型コロナウイルスについては、
新規の感染者の数が減少してきたので、
政府も地方自治体も「自粛」の解除へ向けて動き出していますが、
基礎疾患がある人たちに対する配慮を忘れないようにすべきです。
 健康で元気な人は、もし感染しても軽症で終わるかもしれませんが、
糖尿病などの基礎疾患がある人は、重症になるリスクが高いのです。
 さて、「自粛」の解除となると、
有名観光地に観光客が大挙して押し寄せて「過密」になる可能性があります。
映画館においても、人気映画にファンが押し寄せて「混雑」するかもしれません。
 コンサートのライブ会場では、かつて、熱狂的なファンが詰め寄せ、
肩と肩がぶつかり合うような「密集状態」でヒートアップしていたそうです。
ライブが再開となると、また同じような状態になるでしょう。
「もう、元の世界には戻れない」
 すべての人が、そういう自覚を持つべきです。
「コロナ前」と「コロナ後」では、
もはや「時空間」が変わってしまったと認識すべきです。
私たちの未来は、突然、別の「時空間」へ分岐してしまったのです。
 今、秋の大流行を未然に防げるかの岐路にあると思います。
「新しいライフスタイルの構築」や「基礎疾患がある人への社会的配慮」が重要です。
「感染症に強い社会の構築」こそが、未来社会からの要請でしょう。
 疫病の流行で「戦争状態」になると、
往々にして、「弱肉強食の社会」になりがちです。
基礎疾患がある人へ配慮を忘れず、新しいライフスタイルを築いていきましょう。
 それから気になるのが、身体障害者や知的障害者のことです。
新型コロナウイルスの流行で、健康な人でさえ、日常生活に苦労しています。
心身にハンディキャップがある人達は、どうなっているのか、全く報道がありません。
 今の世の中、「適者生存」なのか。
それでは、「動物の社会」と同じになってしまいます。
 文明社会は、疫病の流行で「戦争状態」になると、
あっという間に、動物社会に転落してしまうのか。

ノブレス・オブリージュ 2016 7 31
 ある時、知人から、突然、このようなことを聞かれたことがあります。
その知人が、私に「障害者施設を知っているか」と聞くのです。
 彼に言わせれば、
「もう十分に稼いだ。これからは社会貢献だ」と言うのです。
また、「棺桶に、お金を入れて、あの世に持っていくわけにいかない」と言うのです。
 そういうわけで、私は、知人に、
いくつか知的障害者授産施設を案内しました。
 この施設は、知的に障害があるけれど、
「働きたい」という意欲がある人のための施設です。
 彼は、誰からも教わったわけではありませんが、
生まれつき「ノブレス・オブリージュの精神」が身に付いていたのでしょう。
きっと、高貴な魂が宿っているのでしょう。
 私は、若い頃、
知的障害者が働く場所を提供する施設を見に行ったことがあります。
 そこでは、温室で、椎茸を栽培していました。
その椎茸を近所のスーパーに出荷して収入を得ていました。
 その施設では、知的障害者が十数人働いていましたが、
働きたいという意欲と真面目な勤務態度は、強く印象に残りました。











































































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